新若戸道路(若戸トンネル)は、若戸大橋の慢性的な渋滞の解消、響灘地区から戸畑・小倉方面へのスムーズな交通アクセス確保のため洞海湾を海底トンネルで横断する新たな臨港道路として計画されたものです。
新若戸道路(若戸トンネル)の整備により、国際物流拠点となる響灘地区が高速交通体系と直結され広域な背後圏形成が可能となり、定時性、高速性及び安全性の確保による市民生活の利便性向上に寄与するものと期待されます。
ルートがひとつのため、JR若松駅前の交差点において、国道199号と495号が合流。 朝夕には若戸大橋において慢性的な渋滞発生。 渋滞による追突事故等。 橋梁形式のため、臨海部からは大幅な迂回を要する。 市街地における貨物車、大型車の流入。 事故時をはじめ、強風時や積雪時の通行止め。
若戸大橋の交通渋滞の緩和。 臨海部からの移動距離・移動時間の大幅な短縮。 一般交通と産業交通の分離。 市街地における貨物車や大型車の流入が減少。 通行止めリスクの減少。
沈埋トンネル工法とは、鋼鉄でできた函を陸上で製作し、海上に浮かべた状態でコンクリートを詰め、あらかじめ溝状に掘削した海底に沈め、これらを互いに接合したのち、土砂を埋め戻してトンネルを完成させる工法です。 沈埋トンネルでは、陸域部の長さが短くて済むため、トンネル施工の総延長が短くなります。従って、従来のシールド工法等に比べ、経済的かつ短期間での工事が可能となります。 新若戸道路は、車両が通ることを目的としたものとしては、九州初の沈埋トンネルとなります。
1.シールドトンネル、橋梁と比較して、トンネルの総延長を短くできる 2.現道との接続が容易になるなど、線形の自由度が高い 3.トンネル構築に伴う、周辺環境への影響が比較的少ない
2種 2級 自動車専用道路 ・ 設計速度60Km/h ・ 片側2車線 幅員3.25m ・ 勾配5% ・ 建築限界4.7m
沈埋函寸法 幅27.9*高さ8.4*長さ106〜66.5m
・サッカーコートの約半分の大きさ ・函体重量 約24,000t (鋼板+コンクリート)
コンクリートを2枚の鋼板で挟んだ構造となっているため、フルサンドイッチ構造と呼ばれています。コンクリートの性質と鋼板の性質の良いところを合わせた構造であるため、とても頑丈で安心です。
若松側の擁壁部については、ニューマチックケーソン4函と開削工法でU型擁壁を構築するとともに、1期区間の入出路となるランプも構築されています。 戸畑側の擁壁部については、開削工法にてU型擁壁が構築されました。 また、陸上トンネル部については、若松側・戸畑側とも開削工法にてボックスカルバートが構築されています。
■ニュ−マチックケーソン工法 圧縮空気(ニューマチック)を利用しながら、地上で製作した構造物(ケーソン)を地中に沈める工法。 施工は、ケーソン下部の作業空間に圧縮空気を送り込んで、地下水の進入を防ぎながら土砂を掘削。 土砂の掘削を進めていくと、ケーソンは自重で少しずつ沈下。
北九州空港
ひびきコンテナターミナル
新若戸道路(若戸トンネル)
事業概要
これまでの新若戸道路建設状況
開通式典
田野浦ROROターミナル