志布志港
概要
志布志港は、鹿児島県東部の大隅半島に位置し、鹿児島県及び宮崎県南部を主な背後圏とする重要港湾です。1969年(昭和44年)に重要港湾に指定され、県東部地域の物流拠点港湾として整備が進められ、1987年(昭和62年)には開港指定を受け、本格的な海外との貿易が開始されました。
志布志港の背後地域は日本有数の畜産地帯で、若浜地区には飼料製造工場が集積しており、南九州地域の畜産業を支える飼料供給基地として重要な役割を担っています。
また、国内主要港(東京、大阪、那覇他)とを結ぶ長距離フェリー・RORO船が就航するとともに、アジアへ向けて定期コンテナ船が発着し、南九州の国際物流拠点としての中心的役割を担っています。
近年では、志布志港背後の広域ネットワークの整備が急速に進展し、東九州自動車や都城志布志道路が志布志港と連結されることにより利便性が向上し、更なる発展が期待されています。
▽志布志港は東から本港地区、外港地区、若浜地区、新若浜地区の4つの地区から構成されています。
▽本港地区は主に漁船・官公庁船などの小型船だまりとして利用されています。
▽外港地区は東京や阪神、沖縄などを結ぶ内航RORO船が就航し、コンテナターミナル機能が新若浜地区移転後は、中国・韓国向けの原木輸出などに利用されています。
▽若浜地区は配合飼料工場が集積しており、飼料原料となる穀物の輸入や飼料の生産・供給が行われています。また、大阪南港とを結ぶフェリー「さんふらわあ」も利用しています。
▽新若浜地区は、コンテナ取扱量や航路便数の更なる増加に対応し、コンテナ物流機能の強化を図るため、2009年(平成21年)3月に国際コンテナターミナルとして供用を開始しました。
▽2011年(平成23年)には九州で唯一の国際バルク戦略港湾(穀物)に選定され、飼料穀物の効率的な輸入に向けた船舶の大型化に対応するため、2017年(平成29年)からは国際バルク戦略港湾(穀物)としての整備を行っています。