左: 硬い地盤の掘削に使うために開発されたもの
右: 比較的柔らかい地盤の掘削に使うカッター
ポンプ式浚渫船 「彦島号」
鋼製 223t
大正2年4月建造
昭和27年9月廃船
左: ポンプ浚渫船「駿河」を前面から撮影
一番手前に見えるのがカッター(スエズ運河での作業状況)
下: 同じく駿河を右舷側から撮影
ポンプ部分を海中に沈め浚渫作業を行っている。
ポ ン プ 船
強力なポンプにより吸水管で水底の土砂を吸い上げるもので、吸水口の近くにカッターのあるものと無いものがある。
カッター付きは土砂以外のものを混入しない限りどんな土質にも適し、操作が簡単で高能率である。 スパッドやクリス
マスツリーと呼ばれるワイヤーにより船体を一点に保持し、固定点を中心に船体をスイングさせながら、ラダー先端に
とりつけられたカッターにより地盤を掘削し、浚渫ポンプにより吸入・送泥を行う。
<ポンプ浚渫概要図>
※クリスマス・ツリー ・・・クリスマス・ツリーに形状が似ていることから(下図参照)
※カッター
関門海峡工事で活躍した直営のポンプ式浚渫船
<彦 島 号>
上:門司港埋立地で浚渫作業中の彦島号(昭和2年撮影)
下:彦島号から排出される土砂と、土砂に石炭が混じっていたためその石炭を拾いに集まった人々(昭和2年撮影)