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特性と役割

南九州地域の国際物流拠点

 志布志港には、内航定期航路として東京、大阪、沖縄とを結ぶ長距離フェリーやRORO船が就航しているほか、中国、韓国、台湾などアジア各国とを結ぶ国際コンテナ定期航路があり、南九州東部地域における国際物流拠点として重要な役割を果たしています。取扱貨物量の約半分はフェリー・RORO貨物で、主に肉類、紙製品、農産物等を東京や大阪に移出しています。コンテナ貨物の内訳としては、輸入品の約半分が飼料原料で、輸出品はタイヤ等のゴム製品が主体です。

 

地区別の役割

地区別の役割

本港地区

志布志港はじまりの地。現在は漁船・遊漁船・官公庁船等の船だまりとして機能しています。 

外港地区

長距離フェリー(東京〜志布志〜沖縄)の発着場として、大隅地域で生産された農産物等を関東地方へと運ぶ役割を果たしております。
また、国際コンテナターミナル機能の移転に伴い、現在は、台湾、中国、韓国向けの木材の輸出拠点として機能しています。

若浜地区

日本有数の大隈地域の畜産農業を支える配合飼料工場が集積しており、穀物サイロ、運送業も立地し、生産・物流拠点として機能しています。
 また、関西地方へのフェリー(大阪〜志布志)も就航しており、国内外を問わず南九州の物流の拠点を形成し、国内物流のモーダルシフトとして利用され、環境負荷の低減に役立っています。

新若浜地区

国際的な流通機能の強化、背後地域の流通拠点としての充実、コンテナ化の進展、貨物量の増大に対応すべく高度な物流空間を担っていく地区として、平成21年3月に国際コンテナターミナルとして供用を開始しました。
 近年、コンテナ貨物は増大を続け、令和元年度のコンテナ取扱量は約100,700TEUとなり、九州では博多、北九州港についで第3位となっています。
 この他に市民の水辺への関心の高まりに対応した親水空間として、快適な港湾空間の確保並びに環境調和を目的とした『緑地レクリエーションゾーン』があり、各種スポーツ等、市民に親しまれています。

畜産業を支える飼料供給基地

牛豚鶏(肉食種)の飼養割合は、鹿児島県と宮崎県が全国でも上位を占めており、日本全体の約3割を占めています。畜産業にとって家畜の餌となる飼料の安定供給は重要ですが、とうもろこし、こうりゃん、大豆、大麦など飼料の原料となる穀物は、殆ど輸入に頼っているのが現状です。志布志港の総取扱貨物量のうち、飼料穀物の輸入は約8割を占め、南九州地域の基幹産業である畜産業を支えています。

 

 

 

全国屈指の木材輸出拠点

・県境を越えた取り組み

 中国、台湾、韓国における2013年以降の木材需要の増加を受けて、志布志港における木材輸出量は大幅に増加し、2010年以降、取扱数量・輸出額ともに11年連続全国1位。全国シェアの約3割を占めるまでに成長しています。鹿児島県(曽於地区森林組合、曽於市森林組合)と宮崎県(都城森林組合、南那珂森林組合)は、県境を越えて「鹿児島県・宮崎県木材輸出戦略協議会」を設立し、木材の海外輸出促進に取り組んでいます。