管内の港湾・空港


三池港

概要

三池港は、福岡県大牟田市の三池炭鉱から産出される石炭を安定的に積み出すための港として、明治41年に竣工しました。三池港の築港を計画し、後の三井財閥の総帥となった團琢磨(だんたくま)氏は、三池港の築港にあたって、「石炭山の永久などありはせぬ。築港をやれば、石炭がなくなっても新たに産業を興すことができる。百年の基礎になる。」と言われたと伝えられています。

現在、福岡県南部地域の産業・物流拠点を目指し、既存施設を有効活用した外内貿機能の強化や航行する船舶の安全性の確保などを内容とした港湾計画(平成11年策定)に基づき整備が進められており、平成23年8月には航路の増深と航路幅の拡幅の浚渫が完了しています。
平成18年4月には、三池港~韓国釜山港間を結ぶ定期コンテナ航路が開設され、平成22年11月には週2便に増便され、主な輸出品目は化学薬品、輸入品目は家具装備品(大川市内の家具企業等)が約5割を占めています。

現在の三池港は、團琢磨氏の言われたとおり、背後の大牟田テクノパークや大牟田エコタウンに立地する新たな産業を支え、さらには家具の一大生産拠点である大川市とも有明海沿岸道路で連携する重要な物流拠点として、地域社会に貢献しています。