国土交通省 九州地方整備局 別府港湾・空港整備事務所

Q別府港の観光旅客船バース(第4埠頭)には、どのくらいの⼤きさの船が接岸できますか?

A 観光客船バースには最⼤で30,000tクラスの旅客船が接岸できます。

Q 大分港では、どんな積み荷を取り扱っているのですか?
また、取扱貨物量は日本で何番目ぐらいですか?

A 主に、鉄鉱石、原油、鋼材が多く取り扱われています。また、大分港には県内唯一のコンテナ貨物を専用に積み卸しできる岸壁があります。大分港には、全国に1,084港あるうちの12番目で、年間約62,000千トンの貨物を取り扱っています。(2001年の統計)

Q佐伯港で積み荷をしているものは、どんなものが多いですか?

A輸移出では、セメント(化学工業品)とフェリー貨物が大半を占めており、輸移入では、石灰石や砂利・砂といった鉱産品、原木や木材チップなどの林産品が大半を占めています。

Q中津港で大型の岸壁を整備していますが、供用したのはいつですか?

A岸壁の併用開始は、平成16年9月からです。

QRORO船とは、どのような船ですか?
 また、自動車航送船とは、どのような船ですか?

ARORO船とは、roll on roll off ship の略語です。貨物をトラックやフォークリフトで積み卸しするために、船尾や船側にゲートを有する船舶のことをいいます。
自動車航送船とは、海上輸送法に定められている免許又は許可を受けて、自動車輸送をおこなっている船舶です。船の構造は、一度に自動車をたくさん運ぶための船の床を広くとっており、且つビルのように何階かの層にわかれています。また、船によっては床の上げ下げができるので、バス・トラックなどの大型車両も大量に輸送できるようになっています。ちなみに、小型の船で200~300台、大型の船で1000台以上の自動車を輸送することが可能です。 

Q「公共バース」と「専用バース」の違いは、どんなところですか?

A「専用バース」とは、港に立地している企業が運営・管理しているバースです。ほとんどその企業により使用するため、一般には使用不可能です。
 大分市では、新日鐵などが専用バースを持っており、鋼材の材料搬入・製品搬出をおこなっています。
*バースとは、船舶が接岸、係留し、積み荷を卸す作業をする場所のこと。

Q大在地区のコンテナターミナルでは、どのようなコンテナ貨物を取り扱っているのですか? また、なぜ、コンテナで運ぶのですか?

A大在では、主にパソコンプリンター用カートリッジ等といった電子機器の部品等を運んでいます。
コンテナで運ぶ理由は、バラ荷など容積が必要な雑貨物は、規格の決まった容器に入れて運搬した方が合理的に運ぶことが出来るからです。コンテナのサイズは、長さで表示され10、20、40ft(フィート)のものが主流です。

Q岸壁は、どのようなタイプがあるのですか?

A岸壁には、主に重力式・鋼管矢板式・桟橋式・ドルフィン式等があります。

Q「ケーソン」とは、どういうものですか?

A「ケーソン」とは、重力式岸壁の構造の一部で、土留めの役割を果たし、鉄筋コンクリート性の四角い箱状のものをいいます。

Q海底を掘るときに使う作業船は、どのような種類があるのですか? また、その種類の使い分けは、どのようにして決めているのですか?

A海底を掘る作業船を浚渫船と言いますが、その浚渫船の掘方により下記の8種類があります。 クラブ浚渫船 ・ポンプ浚渫船 ・ドラグサクション浚渫船 ディッパー浚渫船 ・バックホウ式浚渫船 ・バケット浚渫船 軟泥浚渫船 ・マイクロポンプ浚渫船 浚渫船の使い分けについては、現場の土質や掘った土砂の処分方法等により、決定します 。

Q西大分港は「かんたん港」と呼ばれていますが、なぜですか?

A「かんたん」とは、蓮の花を表す言葉で、「かん」が美しい人「たん」が華やかという意味です。
 西大分港は、明治15年から築造(建設)された歴史の深い港で、みなとの地形が「蓮の花」に似ていたことから「かんたん港」と呼ばれるようになったようです。
 近年、ウォーターフロントが進められるにあたり古き良き時代を思い出すため、「かんたん港」の愛称が復活しています。

Q別府港海岸整備は、なぜ必要なのですか?

A別府港海岸は、明治、大正時代を始めとした埋立てにより護岸が整備されており、現在は広範囲に亀裂や風化などで老朽化しています。また台風などによって越波や高潮によって大きな被害が生じていることから、人命や建造物などを守るための防護機能を主として、環境、景観を備えた海岸整備を行います。

Qなぜ、砂浜の造成が必要なのですか?

A餅ヶ浜地区の整備は、昔のような浜辺に復元して欲しいという要望が多くあったことを受けて、現在の防護機能に見合った整備を行うこととしました。それを面的防護方式といって、潜堤、養浜(砂浜)、護岸そして植栽を整備して幅を儲けた「面」で波を抑える仕組みとなっています。この方式は、砂浜で人々が親しめるようにもなっており、防護と景観の両方を実現します。