当日、370名の方にご参加いただきました。シンポジウムでは、まず航空アナリストの杉浦一機氏により、「世界の最新航空事情と空港の未来」と題した基調講演が行われ、今後アジアに大航空時代が到来し、日本でも航空運賃の低下や運航の多頻度化の進展が見込まれることや、以前は迷惑施設だった空港が地域住民の重要なインフラとして地域活性化の核となる役割を果たすようになり、これからは「快適」で「楽しい」空港づくりが望まれることなどが最新の航空事情等を踏まえながら示されました。
その後、福岡空港調査連絡調整会議からPIレポートの内容について説明が行なわれた後、山内弘隆氏をコーディネーターとして、学識経験者等4名のパネリストによるパネルディスカッションが行なわれました。パネルディスカッションでは、「中国との需要が劇的に増加していく。中国に地理的に近い福岡への人、物の流れが大きく伸びる可能性がある」、「大都市、中枢都市は居住している人の要求にととまらず、訪れる人にどういうサービスを提供すべきが空港のあり方を含めて考える必要がある」、「今回の福岡空港の需要予測は堅めで、レポートには詳細なデータまで掲載され情報公開が徹底されている」、「東アジアや日本の中における福岡の相対的な位置を踏まえ福岡の将来を考えていく必要がある。また、そのような視点から空港のあり方を見ていくべき」などの意見が出されました。
引き続き行なわれた質疑応答では、需要予測のプロセスや、需要予測結果の精度等についてご意見・ご質問をいただきました。