会場の様子 |
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空港利用企業等の方との懇談会は六回開催され、合計で55団体、66名の方にご参加いただきました。懇談会では、PIレポートの内容について連絡調整会議から説明を行った後に、質疑応答が行われました。質疑応答の際には、ご参加のみなさまから、PIレポートに関する以下のようなご意見をいただきました。
(主なご意見)
- 需要予測について、少子高齢化やIT化の進展、福岡は支店経済であること、航空路線の撤廃もある中、大きく伸びるとは考えられない。
- 失われた10年でも旅行者が増えているが、このときは中学校の修学旅行での飛行機利用が解禁となった。今後、これに並ぶようなインパクトある変化があるのかというとやや疑問であり、本当に需要が伸びるのか疑問である。
- 需要予測の中でビジネスと観光の両面でアジアの大移動時代を念頭に置くべき。中国から、今年は3500万人程度、2010年には5000万人を超す旅客が中国から海外に出る。その結果、ベトナム、タイ、インドといったところは急速に発展している。
- アジアとの交流について需要予測に反映されておらず、潜在的なプラス要因である。北京や仁川のような空港のパートナーとして恥ずかしくない空港にしていく必要がある。
- 今回の需要予測は、現在の福岡空港のロケーションの良さを前提としたものであることに留意が必要。
- 昨今の原油急騰に伴う航空運賃の変動等を見ると、航空需要予測において運賃のファクターを考慮するべきである。
- 現在は、羽田空港の発着枠が将来増えることなどから小型多頻度化の流れである。大型化して便数を減らすということは無い。ただし、再び枠に余裕が無くなれば、その分、大型化せざるを得なくなる。羽田線は既に多頻度の成熟した路線であり、これ以上の多頻度化が可能かどうかはわからない。
- 需要が逼迫するというが、福岡全体の中で空港の役割を考えないといけない。安全面や東アジアの中での福岡の役割を踏まえて空港のあり方を考えないといけない。
- 海外との国際交流をもっと増やすべき。留学生の半分はその大学で学びたかったというもので、半分は福岡にきたかったというもの。それだけ福岡は魅力がある街であり、それを活かして国際交流を活発化させるべきである。
- 日本の自動車産業は、2020年には2,000万台くらいがアジアで作られる。その時に、自動車部品・ 「グローバル化」で示される将来像は重要。東アジアの各都市にあるハブ空港との競争が今後重要になるはずである。これらの空港のとの競争の見通しを加味し、検討しないといけない。
その他に、懇談会開催の際は事前に参加者に資料を送付すべきといったPIに関するご意見などもいただきました。
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平成18年7月21日(金) 10:00〜12:00 福岡空港ビル待合室D,E
(福岡空港調査PI有識者委員会委員視察と助言及び対応について)
(PI有識者委員会委員からの助言)
- 出席者の多様性への配慮と、懇談内容の速やかな公表・共有化を是非工夫していただきたい。
- さらに、出席者の一部から、資料の事前配布を強く求める要望があった。単に事前に資料を読んでくるだけでなく、会社・協会代表という立場からすると意見集約のための時間も必要、という当然の意見であるので、ぜひ対処していただきたい。
(上記助言を受けての対応)
1、2
助言の主旨に留意しつつ、事前準備と開催後の開催概要の公表時期について改善したいと考えております。
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平成18年7月21日(金) 14:00〜16:00 福岡空港ビル待合室D,E
(福岡空港調査PI有識者委員会委員視察と助言及び対応について)
(PI有識者委員会委員からの助言)
- 事業者中心の会議であったため、議論が活発だったと思う。ただ、同じ業種の方が多かったので、同じような意見が多かったような印象を受けた。できるだけ異業種の方で構成した方がよいと思われる。
(上記助言を受けての対応)
- 今回、空港関連事業者、空港利用企業・団体の懇談会については、複数の業種の方々で構成できるように参加者の組み合わせを工夫しましたが、助言の主旨を踏まえ、次回のステップ以降も参加者の構成についてさらに工夫して参りたいと考えております。
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平成18年7月24日(月) 10:00〜12:00 福岡市役所1504会議室
(福岡空港調査PI有識者委員会委員視察と助言及び対応について)
(PI有識者委員会委員からの助言)
- パンフレットの内容を詳細資料で確認する場合、今回のパンフレットの付記方法では判りにくいと思う。次回にはより工夫することで議論を進めやすくなるのではないか。
- 資料の説明が少し詳しすぎるので、ポイントを絞って説明する工夫があれば、質疑応答時間がもっと取れるのではないかと思う。
- 空港と環境問題・建設費と住民負担問題はよく質問されることであり、今後もあると思う。この問題の関する部分をすでに作成した詳細資料で、横断的に説明する機会があっても良いのでは。
(上記助言を受けての対応)
- パンフレットの表記方法について留意いたします。
2、3
助言の主旨を踏まえて、進行方法等について留意いたします。
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平成18年8月2日(水) 10:00〜12:00 福岡市役所1505会議室
(福岡空港調査PI有識者委員会委員視察と助言及び対応について)
(PI有識者委員会委員からの助言)
- 懇談会では今回のPIレポートについて、専門的な質問が出されたほか、PIレポートそのものについて高く評価する意見も出されている。一般住民がPI活動の実質を知る上で大変参考になる意見、質疑応答が多いので、そのような意見、質疑応答を何らかの方法で一般の住民の意見等とは区別してある程度詳細に公開してはどうかと思う。
(上記助言を受けての対応)
- 懇談会における意見等については、ホームページにおいて、「主なご意見」として公開いたしました。
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