長崎のみなと・空港


佐世保港 
~西海・九十九島をいだく港~

概要

 佐世保港は、湾口が狭く、奥に広がる形状がヤツデの葉に似ていることから「葉港」と呼ばれる天然の良港です。

 明治22年(1889年)、海軍鎮守府が開庁されたのをきっかけに佐世保の街は大きく発展していきますが、長らく軍港として栄えてきた歴史を持ち、現在も様々な利用上の制限が掛かる港です。

 街の発展とともに、造船業や重工業を中心とした生産拠点としての役割や、石炭や畜産飼料等の輸入を受け入れる物流貿易港としての役割を担い発展を続けてきた一方、佐世保港には市民に開かれた水辺が長らく存在しませんでした。そこで近年、佐世保駅の海側を埋め立てて市民や観光客の憩いと交流の場として、佐世保市全体の活性化に繋げるポートルネッサンス21計画に着手し、平成26年(2014年)に耐震強化岸壁、平成27年(2015年)に国際ターミナルビルの供用を開始しました。

 また、平成29年(2017年)7月に「国際旅客船拠点形成港湾」に指定され、浦頭地区において、大型クルーズ客船に対応した岸壁などの整備を行い、更なるみなとの賑わい促進に向けた環境づくりを図っています。