みなとSDGs


みなとSDGsとは

SDGsとは?

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、2015年に国連本部において採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核文書であり、17のゴールと169のターゲット等から構成されています。先進国・途上国を問わず、2030年のSDGs達成に向けて「経済、社会、環境」の三側面の観点から統合的な取組として推進することが求められています。

なぜ”みなとSDGsパートナー登録制度”を創設したのか?

近年、我が国においても消費者や取引先との関係、ESG投資(Environment,Social,Governance)等の資金調達、採用活動等の様々な側面でSDGsの取組状況が問われるなど、企業価値の向上と競争力の強化のため重要なツールとなっています。

世界的なSDGs達成に向けた取組の高まりを受け、港湾運送事業者や港湾建設業者等の港湾関係企業においても、SDGs達成に資する取組に向けた機運が高まってきていますが、その一方で、中小企業ではSDGsの認知度が低く、具体的な取組方法が分からない等の課題があるとの調査結果もあります。

また、地方創生の観点から地域毎にSDGs達成に向けた取組を普及促進するための制度が数多く創設されていますが、特定の分野を対象として全国共通で取り組むことができる制度はありませんでした。

このため、本登録制度を通じて、港湾関連企業等が行う事業活動等の取組とSDGsの関連性について「気づき」を促すとともに、その取組を「見える化」することにより、SDGsの普及促進と取組の更なる推進を図り、ひいては我が国港湾及び港湾関係産業の魅力向上と将来にわたる持続的な発展に資することを目的として創設したものです。

SDGs、CSR/ESGと”みなとSDGsパートナー登録制度”の関係について

当事務所におけるSDGsの達成に資する取組について

私ども長崎港湾・空港整備事務所では、以下の取組をはじめとする各種施策通じてSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献するとともに、港湾整備と港湾振興活動等を通じ、地域の一層の発展を図って参ります。

佐世保港における港湾施設の老朽化対策

佐世保港前畑地区では飼料原料や石炭等が取り扱われていますが、係留施設の老朽化のため、荷役作業に支障を来たしている状況でした。このため、当事務所では2016年度より係留施設の改良工事に着手。2022年度内に岸壁水深-10m(延長185m)の改良工事を完了させ、引き続き岸壁水深-11m(延長195m)の改良工事を進めていきます。

【目標】 前畑地区岸壁改良総延長 2022年度:185m → 2020年代後半:380m

  • 鋼管杭打設の様子

  • 床版設置の様子

厳原港における防波堤の整備

厳原港には対馬の経済や産業を支えるフェリー・RORO船や高速船など様々な船舶が就航していますが、船舶の安全な航行や荷役作業を支える第一線防波堤の防波堤(北)は老朽化に加え、近年の高波浪の影響とみられる消波ブロックの沈下や破損が確認されています。当事務所では、2021年度より防波堤の機能を回復させるための改良工事を進めています。防波堤の整備により、地域住民の生活・経済活動を支えるとともに、被災を未然に防ぎ、安心・安全が確保されます。

【目標】 厳原地区防波堤整備延長 2022年度:57m → 2020年代後半:195m

  • 厳原港全景写真

  • 消波ブロック沈下の様子

洋上風力発電の促進

当事務所では、再エネ海域利用法に基づき設定された「長崎県五島市沖」促進区域内海域の管理を行っています。異常が発見された場合は速やかに措置を講じ、同海域が適正に利用・保全され、持続可能なエネルギーサービスに寄与出来るように、海域の管理者としての職務遂行に努めてまいります。

  • 「長崎県五島市沖」
    促進区域の概要

  • 促進区域内海域の
    巡視の様子

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